はじめて自作の本をつくり、イベントで販売するという試みをしてみた。
わたしにとっては非日常で、「仕事以外」のプロジェクト的なことをしたのが久しぶりだったので、良い息抜きになったし、自分の言葉をまとめたものが本という形を成す、というのは不思議な体験であった。
でも前にも確か書いたように、もうやらないかも。と思う。楽しくなかったわけではない。沼の一歩手前で引き返す、みたいな感じ。
このことを人と話していて改めて思ったが、わたしは常になんでもそうだったかもしれない。ここから先は沼です、というところまで行くけどそこからは決して踏み込まない。むかしから、どんなことでも。
飽きているわけではない。むしろ「本当はまたやりたい」と思うこともいくつかある。ただそこに足を踏み入れたら、無限の何かにとらわれて引き返せなくなるような感覚がある。変に凝り性で完璧主義なところがあるから、最後の覚悟ができない、みたいな感じかもしれない。
「かもしれない」ばかりになっているけれど、自分でもこの性質をうまく言語化できていない。今回、久しぶりに新しいことをしてみて、そういえば……と、ぼんやり頭の片隅で気づいたことなので、どうにもはっきりはしない。
今のところ、仕事に多くのリソースを割かざるを得ない現状があるので、できる限り、それをほかのことが浸食しないように立ち回っている気もする。それがなくなったら、どうなるのだろう。