#715 昭和の社会の空気を知りたい【三日坊主とひとりごと】

執筆仕事の量をかなりコントロールしていることも功を奏したのかもしれないが、雪崩を打ったように本を読めている。8割ミステリー小説だけど。「その気になる」のと、物理的な要因を取り除くことと、やはり両方必要なのね、と改めて思う。

有栖川有栖さんのエッセイを読んだら、何十冊も本格ミステリ小説が紹介されていて、とりあえず片っ端からAmazonのリストに放り込んだ。

何冊か、さっそく注文して読んでみる。最新のものというより、昭和の作品が多い。笹沢左保さんの『霧に溶ける』がとても面白かった。トリックとかできすぎだろう、という感じもあるけれど、だからこそ感情とか心情に入れ込みすぎずに「ミステリー」として読めてよかった。他の作品も読んでみようと思う。調べたら1960年の作品だった。興味深い。

もうひとつ注文した、『退職刑事』という作品は、昭和の男性視点が強すぎてめずらしく拒否反応がおきてしまった。1970年代の作品。いろいろ時代を感じる。

やはり1960年代〜1980年初期くらいまでの時代の空気感とか、社会のありように興味があるなぁと思ったので、もう少しいろいろ読んでみようかなと思う。

『霧に溶ける』もそうだったし、『姑獲鳥の夏』も、最近読んでいた金田一耕助シリーズの小説も、狂気にとらわれた女性が出てくるけれど、そうしなければ生きられなかった、その時代に生まれた女性を取り巻く社会環境の非情さを強く感じる。