社会の動きにある程度はアンテナを立てているつもりではいるのだけど、ここのところ、マスメディア発のニュースも含め、ざっとインターネット上に漂っている情報を拾っているだけでは、なんというか「にっちもさっちもいかんな」と感じることが増えた。
いやもっと前からか。とくにSNSを使いはじめてからずっとかもしれん。はっきり自覚していなかっただけで。いろんな意見を広く見ているつもり。自分の頭で考えているつもり。最新情報をインプットしているつもり。後にはほとんどなにも残らない。(楽しかったのは知人との交流くらいである)
恣意的に切り取られた部分的なテキスト、さらにその一部のキーワードに対し脊髄反射するように、四方八方から好き勝手に噛みつきはじめるネット世論。なんていうか、不思議なんですけどなんでみんなたった140字ぽっちしか書けない、世界中に晒されている場所でそんなに必死に議論しようとするのよ。絶対無理でしょ。
何を見ても論点がずれまくった議論しかなくて、ときどき絶望に近い気持ちを抱くことも多い。(大半は議論ですらない)
ただし、そうやってエラそうに斜めうえから見下ろしているつもりになっているわたしも、自分で勉強して考えることをずっとさぼっていて、「じゃあ何が問題なのか」という本質をちゃんと見据えられていないのだから、同じ穴のムジナである。
せめて自分なりに、いろんなことに対する正しい理解を深めておきたい。