#697 適切な知識がなければ【三日坊主とひとりごと】

ものを所有することのスタンスとか、基本的な食生活とか、ここ数年で意識的に変えてきたことがいくつかある。スキンケアやヘアケア、メイクの仕方などもそうだ。

入り口は「歳をとってケアせざるを得なかった」というところだったけど、なんだかんだうまく楽しめる方向に変化できた気がする。

超めんどうくさがりかつ、美容には一切興味がなかったので、肌がひどく荒れなければ別になんでもいい、と思って化粧品を選んでいた。20代の頃はなんとなく背伸びしてデパートのカウンターに行ってみたりしたこともあったけれど、何を買ってもうまく使えなかった。手持ちのコスメは、もう何年前に買ったのかすらわからないものばかりになっていった。

アラフォーになり、いままで使っていた化粧品が一斉に合わなくなった。年齢の変化ってのはおそろしい。慌てて情報収集をするなかで、出会ったのが小田切ヒロさんのYouTubeチャンネルだった。

下地やアイシャドウの基本的な塗り方を、わたしは40歳になってはじめて知った。というか、自分でもなんとか再現できるテクニックが多くてとても感動した。それになにより、「メイクの仕方にはあなたの人生がそのまま出る」という言葉に、なんだか妙にはっとしてしまったのだ。

ちょっとずつ参考にさせてもらううち、何をそろえたらいいのか判断もできるようになり、いつの間にかメイクを楽しめている自分に気がついた。適切な知識って、偉大だ。