#683 結局、足元に【三日坊主とひとりごと】

夜の東京タワーを見るのが好きだったことを思い出した。久しぶりに、仕事で遅い時間帯の六本木を歩いて、ライトアップされた東京タワーを遠くから眺めた。

11月に入って、年末に向けて加速度的に慌ただしくなっていく空気が一気に押し寄せる。年末から年明けまでの予定をある程度、立てておかないとまずい。そんなことを考えながらぼんやりとカレンダーをながめるけれど、なんだかいまいちスイッチが入らない。

来年どうするか。というよりこれからどうするか。目の前のこと、1-2ヶ月先のことは考えられても、相変わらず3年後、5年後、10年後となるとさっぱりイメージがつかめない。

仕事の情報収集のために一応とっているビジネス系のメールマガジンに、「40・50代からのリスキリング!!」みたいな文字が踊っていることが増えてすこしげんなりする。

空中にそんな思考をただよわせていても何にもならないので、11月から新しくした手帳に「今日やるべきこと」を書き出していく。日々のマネジメントにバレットジャーナルの手法を取り入れてから、これはすっかり習慣になった。

「仕事以外」のことも日常に定着させていきたいと思い、すこしずつ歴史の勉強をしなおしはじめる。結局、興味のあることは10代の頃から変わっていないのだ。それがわかってからちょっと気持ちがなぜか楽になった感覚もある。

先が見えないなら、足元を固めるしかない。一歩ずつしか歩けないのだから。