日記を毎日つけようと思う、と言ったそばから三日坊主になりかける。それがわたしである。気分がどん底まで落ちていたのでどうしようもなかった。またじっと、ベッドのうえで過ごしていた。
「いろいろ見直さなければいけない」とぼんやり考えていただけの時間はとうにすぎて、大きな変化はないけれど、身の回りで変えられることを1ミリくらいずつ変えている。
わたしのスマホには、1ミリくらいに分解した暮らしのタスクがやまほど入っている。数は多いけれど、一つひとつが1ミリくらいの重さなので目に入っても負担にならない。「資源ゴミをすてる」とか、「洗剤のストックを買う」とか、そういうレベルのやつだ。
不思議なもので、それでもタスクリストが減っていくとメンタルがほんのすこし保たれる気がする。
8月はそのタスクリストに「髪を切る」が入っていた。超癖毛多毛で扱いづらい髪質のわたしにとって、美容院通いは長年、コストも時間も気力もかかる一大イベントだった。
もう10年以上通っていたところがあったのだけど、人気すぎて予約が取りにくく、省エネすることにした。
10年ぶりにリサーチしたら近所にカラー専門店があり、白髪のリタッチがさくっとできた。別ではじめましての美容師さんにカットしてもらったら、丁寧に要望を聞いてもらえた。(馴染みのところはどうしても代わり映えしなくなる)
小さな変化を積み重ねることで、削ぎ落とせることもあるのだろう。