#626 耐久勝負【三日坊主とひとりごと】

そもそもの実力が足りないのか、かけている時間が不足しているのか、いつになっても頭を悩ませてばかりいる。

締め切りは待ってくれないのだからうだうだしてる暇などないのだけれど、「じゃあこのスキルをこうやって身につければOK!」的な解決策なんて、どんなに必死で探したところでどこにも転がってないのだから、いつまでもずっと、自分自身で足掻くしかないのだ。

もうこの仕事環境や生活にはすっかり慣れて、たぶんわたしはこんな感じでこれからも生きていくんだろうな、とぼんやり覚悟はできている。

それでもときには頭から布団をかぶって、もう一生ここから出なくて済むんだったらずっとこうしていたいと、まるで子どもみたいに延々と駄々をこねたくなる日もある。

目の前にある真っ白なドキュメントに絶望して、微塵も頭に入ってこない文字の列を茫然と眺め、ただ部屋の壁にかかっている時計の針が、あっという間にぐるぐる進んでいくことを受け入れられないままぼんやりと座り込む。

すこし時間がたてば、はっと我にかえって慌てて再びキーボードを叩きはじめるのだけど、昔に比べると、そんな時間がけっこう増えている気はしている。

他の何を選んだって、どんなに足掻いたって、たぶんこういう気持ちとは一生付き合っていかなければいけないのだ。

そうあきらめて、今日もまたパソコンに向かう。今日は何時間くらいもつだろうか。そんな耐久勝負を、日々勝手に繰り広げている。