#592 ナイトルーチンが定まらない【三日坊主とひとりごと】

高校時代、わたしはかなり規則正しい生活を送っていた。起きる時間、通学時間、勉強する時間、食事の時間、自分の趣味の時間——。

もちろん学校があって、家事をしてくれる母親がいたから成り立っていた生活ではあるけれど、まあまあバランスがよく、自分自身の興味あることにも適度に時間を使えていたと思う。

最近になって当時のことをいろいろ思い返し、できるところだけ、試しに時間の使い方を近づけてみている。

洒落た言い方をすれば「モーニングルーチン」「ナイトルーチン」ということになるのだろうか。

ただし。朝の時間の使い方はまあまあ定まってきたけれど、夜、仕事を終える時間を決めてその後の時間の使い方を考えようとしたとき、わたしははたと立ち止まり、大いに困惑してしまった。

あまりにも、何をしていいかわからなくて。

20代の頃からすべての中心が仕事であり、「自分の生活」とか「自分の興味」みたいなことの優先度はいつも下位にあって、そういった類のことからすっかり遠のいていたのだと、今さらながら思い知った。

会社員の頃から夜遅くまで仕事をするのが当たり前で、仕事で疲れ果てたまま帰ってきて(もしくは目の前の原稿に悶絶しながら)寝落ちする、みたいな日常をずっと送ってきたのだから、仕方ないといえば仕方ない。

わたしはまた高校時代のように、自分のために使う時間をどうにか捻出しようとしている。何をするかは、まだ決まってないのだけれど。