#574 ただの土曜日【三日坊主とひとりごと】

まだ年内にやってしまいたい仕事が残っているけれど、もう一年間の息切れが激しすぎて、とりあえず今日は一日、休みらしいことをしようと決めた。

時間に追われずにゆっくり二度寝したい気持ちもあるのだけど、最近はそれがとんとできない。眠りが浅いのか、夜中に目が覚めて寝付けず、だいたいいつも、ごろごろしているうちに明け方また寝落ちして時が無慈悲に過ぎていく。

だからどうせなら、と思って、今日は早朝から布団を全部ひっぺがして干し、唐突に片付けをはじめることにした。年末の大掃除なんて、そういえばここ何年もやってない。ワンルームのひとり暮らしは、だいたいそんなものだ。

ふと思い立って、いつのまにか世界的な有名人になっていた“KONMARI”方式で服の断捨離をはじめる。

もともと服には無頓着なのに、手持ちの服すべてを一つの山にしてみるとその量に驚く。今回は何年も着た覚えのない服を、3分の1くらい処分した。

黙々と作業を進めるのに、久しぶりに『相棒』の過去回を流してみる。ドラマはほとんど、というかまったく見ないのだけど、『相棒』シリーズだけはなんだかわたしの精神安定剤みたいになっている。人間、慣れ親しんだ予定調和が必要なときもあるのだ。

こんな「ザ・ひとりの土曜日」みたいな休日を過ごすのはいつぶりだろうか。

今日は何も考えずに、このままベッドにもぐりこんで眠ろう。仕事やら何やらのあれこれは、明日また考えることにする。