#566 風になる【三日坊主とひとりごと】

今年、何度目かになる粗大ゴミの収集を申し込んだ。小さなヒーターと、使いづらかったでかいキッチンのゴミ箱と、形がちょっとおしゃれなだけのでかいラック。

いっぺんにすませればよかったのだけれど、なにぶんひとりで片付けたり、運んだりするのでちょっとずつしかできず、時間がかかってしまった。

年内になんとかしたかったけれど、今からだとさすがに難しかった。残念。でももう、粗大ゴミになりそうなものはほとんど部屋に残っていない。1年かかって、持ち物の量が最適化された感じか。

血をめぐらせて一気に仕事を進めるために、熱めの湯船につかる。最近、ぜんぜん本を読めていなかったのだけど、久しぶりにちょっと気になるものがあったので斜め読む。

ふだん、この手の本はまったく読まないのだけれど、何となく「風の時代」というキーワードがひっかかったから。

読んで、ちょっとびっくりした。ここ半年のあいだ、ひざを抱えてぐるぐるとひとり考えていたわたしの悩みが、そのまま読まれてトレースされてるんじゃないかと思うくらい、書かれていることがしっくりきすぎて思わず笑ってしまった。

今年はいろいろあったから、「時代が変わる」と、いろんな人がいろんなところで、うんざりするくらい繰り返している。

それは、ある意味では真実で、でも声高に「変わるぞ!」と叫んでいるだけではあっという間に置いていかれる。たぶん、そういうことなんだろうとうっすら思う。