すごく久しぶりに開いた日報用の手帳、新しいページに「11/16」と日付を書いて、なんだかぞっとした。自分が立ち止まってあがいている間にも、時間はどんどん過ぎていく。わかっていることではあるけれど。
ここ2週間くらいで、ようやくつきものが落ちたというか、ひとつ、「ひょっとしたらこれなんじゃないか」という選択肢をたぐりよせた。たぶん。
まだ迷いはあるけれど、ほんの少しだけ気持ちが楽になる。「こうしなきゃいけない」って、なんであんなに頑なに思い込んでいたんだろう。
手帳のページをさかのぼってみると、夏、どうしようもない袋小路に迷い込んでもがいていた自分がいて胸がぎゅっとなる。どっちを向いて何を思えばいいのか、感情のやり場も、解決策も見出せていなかった。
何にも束縛されたくないと思い、自由を謳歌していたつもりが、いつの間にか責任やらこれまでの常識やらでがんじがらめになっていた。
つい先日、わたしは好きで集めたはずの大量の本と本棚を、数日の作業で半分にした。不要な荷物はまだまだあるのだと思う。
いま、自分が完全に「下山モード」になっているのを感じる。それがわかって、ひとまず進む方向が見えたことに感謝したい。