#556 変化している実感【三日坊主とひとりごと】

最悪な気分を抱えてベッドにもぐりこんだけれど、前日に干しておいたシーツとタオルケットのおかげで、ちょっと気持ちが前向きになる。人間なんて案外、単純な生き物なのかもしれないと思う。

そんな、何千年も変わっていないであろう人間の本能をきっちり受け継いで一方で、いままさに自分が“変化の渦中”にいるんだな、と思うことが増えた。37年生きてきて、はじめての感覚。

生まれてはじめて自宅にパソコンがきてインターネットに接続したときも、スマホを手にしてSNSを使いはじめたときも、転職した1ヶ月後にリーマンショックが起きたときも、どんなにたくさんの事件や災害について耳にしても、これまではどこか他人事で、「そういう事実がある」としか思わなかった。

その程度の感覚で、「いま、時代は加速度的に変化しています」と、一体何回、原稿に書いてきただろう。(もう、できれば使いたくないフレーズのベスト5に入る言い回しだけれど)

でもここ1年くらいのあいだに、本当に「変化しているんだ」と、焦りにも似た感覚をもつようになった。その半分はコロナウィルスによるものであり、もう半分は自分が歳を重ねたことによる世代間のギャップだと思う。

掛け合わせで波が一気に押し寄せている。自分が歩いてきた道の延長線上ではわからないもの、理解できないことがある。だからもっといろんなことを知りたいし、変化を踏まえて他の道を模索してみたいとも思ったりする。