#552 もしもいま立ち止まったら【三日坊主とひとりごと】

立ち止まることは怖い。せっかくコツコツと積み上げてきたものが、一瞬にして消え去ってしまうかもしれないし、自分が休んでいる間に戻る場所がなくなるかもしれないし、また歩きはじめたときに、自分の感覚が衰えてついていけなくなるかもしれないから。

人生が60年で終わる時代だったら、その理論が勝つことの方が多かったのかもしれない。でもいまは違うんじゃないかな、と思うことが増えた。

ときどきは立ち止まらないと、むしろ続かない。もちろん、生きていたらいつ何があるかわからないのは重々承知しているけれど、それを踏まえたとしても、先があまりにも長すぎるから。

休憩もそうだし、なにかをじっくり勉強したり、吸収したり、準備したり、そういう時間をとったとしても、先にはまだまだはるか遠くまで道が続いている。そう考えたとき、なんだか無の表情になってしまう自分がいて、ときどきびっくりする。

楽しく生きていないわけじゃない。むしろ周りに感謝しかないくらいの環境ですごしている。それでも先が「長いな」と思ってしまう。

もし今がっつりと立ち止まるとしたら、一体、わたしは何をするんだろう?

もちろん時間も、体力や気力も、経済的にも無限の自由があるわけではない。そんな中で、何をする? わたしは何がしたい? 

なんだか最近、気づけばいつもそんなことばかり考えている。いままで一度も考えたことがなかったから、すぐには思いつかないと思うけれど。