#534 遠い目【三日坊主とひとりごと】

7月の終わり、カロリ—消費の激しい原稿仕事が続いて息が切れていたうえに新たなサービスを立ち上げたのでバタバタしていたのだけれど、それに輪をかけるように、今まで使っていたサービスの大幅値上げやら、お世話になっていた会社の営業停止やら、「なんだか、何か節目的なもの、きてるな」と、めずらしく土曜の早朝から遠い目になりながらPCに向かった。

サイトで気になっていたところを修正したり、不備をみつけて改善したり、追加したり、サービスを移行したり、設定を整えたり。すっかり放置していた小さな作業をぽつぽつとやる。“作業”をすることは、ここのところほとんどなくなっていたのだけど、精神の安定のためには、こんな時間も必要なのかもしれない。

昼間はいろいろなことから現実逃避。頭の中に立ち込めるモヤを振り払うように、コンビニのホットスナックを食べ、何となく見たことのある推理ドラマを半目で見ながら、ひとしきりゴロゴロした後、もう一度ベッドから無理やり自分の身体をひきはがしてデスクに向かう。

元気がないときのわたしのBGMは、だいたいスタジオジブリ『紅の豚』のDVDだ。(ちなみに、もっと元気がないときは『風立ちぬ』を観る)

映画に対して失礼かもしれないけれど、もはやBGMとして流していても生活に馴染むくらい、繰り返し見ている作品である。

いま、わたしはかなり踏ん張りどきなのだと思う。遠い目になってばかりもいられない。