相変わらず身体が重い。今日は夜まで仕事の予定があるので、午前中は少しゆっくりめにスタート。メールとチャットの返信、チェックする原稿の確認、ディレクションの細かい仕事。
ディレクションの仕事というのは、本当に細かく、めんどうくさいものだ。だから地味に、脳がカロリーを消費する。気力もつかう。半日くらい集中して作業すると、もう原稿を編集する気力が残っていない……なんてことも、よくある。
インタビュアーの木村俊介さんが、Twitterでこんなことをつぶやいていた。
ミシマ社の講座。「好きなことを話している人の話を聞くことは本当に楽しい」「取材は傾聴の最たるものだなという実感と共に、自己を侵食される、諸刃の刃のような面があることも体験した気がします」などの感想を拝読しました。受講者の方々が一期一会の体験にすっぽり没入してくださり、嬉しいです。
— 木村俊介 (@shunsukekimura) June 14, 2020
「自己を侵食される」という感覚は、ライター時代にいやというほど味わった。やっかいなのは、自覚症状がないこと。気づかないうちに精神をすり減らしてしまい、アウトプットが出せなくなってしまったことも何度かある。
広報の仕事も、似たようなところがあると思う。自社のことを、会社を主語にして語ることに慣れすぎると、だんだん「自分が考えたこと」や「自分の内なる言葉」がわからなくなる。
アイデンティティの崩壊、というと大袈裟だろうか。
何度も書いているけれど、わたしにとってはこのnoteが、自己を保つための細い糸のひとつだ。
そういえば、また活字が読めないモードに入っている。そんなときはいつも、展開も結末も想像がつくミステリードラマを見る。好きな回を、何度もリピートすることもある。それが休憩なのだけど、そろそろ少し、外の世界に出る時間も増やした方がいいかな。