#524 時代の彼方に思いを馳せる【三日坊主とひとりごと】

6:00起床。昨晩は夕飯のあと寝落ちして、深夜にハッと目が覚めた……! と思ったら22:00前で、まどろむ、起きる、また寝る、というのを繰り返していたら朝になっていた。

普段は滅多に夢を見ないのだけど、ここ2週間くらい、やたらと不思議な夢を見る。

どれも記憶はあやふやで、語れるほどのことは何も覚えていない。でも明け方にうなされて、「ピロリラリンッ!」という、最近つかいはじめたリマインドアプリのデジタル音で我に返り、現実に引き戻された。

おそらく、あまりいい夢ではなかったのだろう。

気を取り直して湯船に半分くらいお湯をはり、浴槽に座って、しばらく足湯しながら読書をする。

昨年末くらいから読みはじめていた、司馬遼太郎さんの『花神』がいよいよ佳境にさしかかっていた。(上巻だけ読んで、中下巻を長いこと放置していた)後半を一気に読了。

司馬作品は、人生でいちばん本の虫だった高校時代にさんざん読んだ。特に幕末から明治期にかけての長編小説に夢中になった。

ただなぜか、『花神』だけが未読だった。

20年以上、歳をとってこの時代の歴史に触れると、組織のリーダーシップであるとか、人材配置であるとか、ひとりの人間が歴史の中で果たした役割とその影響であるとか、そんなことを考えてしまう。

当時、国を変えたのは、今のわたしよりよほど若い世代の人たちだった。「だから自分も」なんて大それたことは思えないが、その事実について考える。