#510 こだわりと思い込み【三日坊主とひとりごと】

他人からみればしょうもないことに固執してしまうのが、人間の性だ。でも最近、「こだわり」だと自分が思っていることには、2パターンあることになんとなく気がついた。

ひとつは、本当にゆずれない「こだわり」。すこしでも妥協しようものなら、ものすごく精神に負荷がかかって、ムダなストレスに変換されてゆく。よくない。

ここ2年くらい、そんなこだわりとあえて格闘してみていたのだけど、やっぱりムリだったのでもう諦めた。

もう、こればかりは持って生まれた性格だからどうしようもないので、妥協を回避できる他の道を探す。

真っ向から立ち向かわなくてすむルートを考えるとか、ふれる分量をぎゅーっと絞って自分だけのキャパ内におさめるとか、正面突破できないならできないなりに知恵を絞ってみると、案外いろいろ方法はある。

「妥協はしない。妥協しなきゃいけない状況を回避する」と、きっぱり決めてさえしまえば、難しいことではなさそうだ。

その一方で、自分がそうだと思い込んでいるだけの「こだわり」もある。思い切って一歩ゆずってみると、「あれっ、思ったよりどうでもいいな」と気づいたりする。

こちらの対処は簡単で、どうでもいいならすべてスッパリ切り捨ててしまえばいいだけだ。あっという間に身軽になれる。

36年も生きているのに、まだまだ自分のこともわからないんだなぁと痛感するにつけ、人間ってなんて面倒くさい生き物なんだろうか、と思わざるを得ない。