わたしのストレス解消法は、「日常とは違う世界に没頭する」ことである。ただし、自宅から一歩も出ずに。
つまりフィクションの世界に、のめりこむ時間が至福なのである。
だから小説は、ミステリーや歴史などを好んで読む。ちょっと前にも書いたけれど、なんだかリアルな日常や心情を描いたようなものは受け付けない。受け付けたくない。
でも普段、編集の仕事で毎日ぐったりするほど活字を読んでいるので、どうしても「活字による本」が読めなくなるときがある。
そんなときの救世主は、マンガだったりする。(それも結局、活字なんだけど)
大人になってからは、Kindleで大人買いして完結したマンガを読むことが多かったが、最近久しぶりに、連載中の作品に手を出してしまった。
言わずと知れた人気作品なので、解説はいらないだろう。
もともと歴史が好きなこともあり、『キングダム』には久々にどハマりしてしまった。ビジネス界隈の愛好者が多いのもうなずける。
一つひとつのエピソードに魅力があって、あっという間に50巻読んでしまったし、なんならもう4周くらい読み返しているかもしれない。
『ゴールデンカムイ』は、なんとなくクリックしたらいきなり日露戦争の描写からはじまったので、「そんな渋いところの歴史マンガがあったのか……!」と、これまた沼にハマった。
「単行本の発売日をチェックして楽しみに待つ」なんて、たぶん20年ぶりくらいである。自分でもびっくりだ。