#495 服がない【三日坊主とひとりごと】

あんまり、というかほとんどオシャレに興味がない。毎日の服も、できたら全部、誰かに決めてほしいくらいだ。

デパートをぶらぶらしながら服を見る、なんてことも、ほとんどなくなった。何かが足りなくなれば、通販で同じ系統の服を買う。そんな感じ。

ここ数日、急激に冷え込んで、何を着たらいいのか一瞬わからなくなった。薄手のシフォンブラウスにカーディガンじゃ寒いよな。あ、でも厚手のカットソー去年ダメになって捨てたままだったかも。ニットじゃさすがに暑いかな。

ここでチョイスを誤ると、オシャレ云々の前に風邪をひく。それではシャレにならない。

もうたったそれだけのことで、朝から疲弊してしまった。夏のあいだ、ずっと何も考えてなかったから。

休憩時間に、またちゃちゃっと適当に何か注文しよう。

でも……しばらく着ていなかったジャケット(これも何年もずーっと着ているやつ)を引っ張りだしたら、クリーニングに出すのを忘れていて、ちょっと黄ばんでいてさすがに処分した。

ふと玄関にならぶ靴をみたら、かかとのところがはがれてヒールもかなりすり減っている。

なんだか自分に申し訳ない気持ちになって、すごく久しぶりに、ちゃんとお店にいって秋服と靴を選んでこようか、という気になった。めずらしく。

もういい歳なのだし、ちょっと仕立てのいいものとか、素材がいいものとか、選びたい気持ちがないわけではないのだ。

ただ、限りなく億劫ではあるのだけど。