もうタイトル通りなので、それ以上なにを書けばいいのか(笑)。
「どうすれば取材がうまくなるか」と、ときどき若いライターさんや広報担当者の方から質問される。いつも、うまく答えられない。(ごめんなさい)
ひとつ、自分の身に置き換えて「あれが役に立った」と思えることがあるとすれば、それは法人営業の実務経験だ。
デザイン会社に勤めていたわたしは、ヒアリングから企画提案、クロージングまで一連のコミュニケーションを3年くらい、経験した。
当時はまったく意識していなかったけれど、それが対企業の取材をするうえでの基盤になったことは間違いないと思う。
そのベースを軸に、とにかく場数を踏むしかないと思っていたから、駆け出しライター時代はとにかく、自分にできる取材は積極的に受けた。
要は、筋トレと同じなのである。
準備運動する。実際にトレーニングで自分の体を動かす。正しい動きができているか振り返る。改善する。次のトレーニングでそれを試す。その繰り返し。
ただ数だけこなしているだけでもダメで、多くの人が苦痛でのたうち回る「あの」作業、すなわち取材音源の振り返りも、できる限りやったほうがいい。
文字起こしは誰かに頼んでもいい。でも、倍速でもなんでもいいから、自分の取材と徹底的に向き合うことも必要。
そう、取材は筋トレ。しばらくがっつり取材をしていないと、すぐに筋肉はおとろえる。先日久しぶりに痛感したので、肝に銘じておきたい。