#423 陰があっても、うまくいく【三日坊主とひとりごと】

ここ2、3年で、それなりに仕事がうまくいくようになった。10年はたらいてきて、やっとだ。主にTwitterで仕事のことを頻繁につぶやいているせいか、「知ってます!」「見てます!」と声かけていただくことも、恐ろしいことにとても増えた。

わたしのつぶやきの内容のせいだとは思うけれど、どうやら意識高く目標もって突き進んでいるように見えるらしい。

あ、いや……。

けっこう、当人、必死でサバイブしてきただけである。

わたしはもともとの性格が根暗なのもあってか、「好きなことを仕事に!」「やりたいことをやろう!」みたいな発想を、未だかつて一度もしたことがない。

もっといえば、「会社に入って働く」以外の選択肢を想像したことすらなかったし、「あんまし人と接しない仕事の方がいい」なんてナメたこと思ってたし、なんならライターになる気も、フリーになる気も、ましてや会社なんてつくる気もさらさらなかった。

基本的に、考えてきたのは「ニーズがあるかないか」「得意か不得意か」「やりたくないことをどう避けていくか」の3つだけである。つまり、消去法に近い。

それでも不思議なことに、ひとつ、またひとつと何かを“消去”していけばいくほど、視界はクリアになり、選択肢は前向きな方向に広がり、わたしは精神的にとても自由になって、結果的に何かから解放されて「仕事楽しい」と感じられるようになった。

ムリに“陽”の思考しなくても、生きていけるよ。