最近、自己紹介に困ることが増えた。これまでは仕事だろうがプライベートだろうが、「●●社の大島です」「ライターの大島です」と、なんの戸惑いもなく名刺を差し出すことができていた。
でも今のわたしができる自己紹介は、なかなかどうして面倒くさい。
「こないだまではライターだったんですよー。ああ、執筆からは手を引いているけれど編集を軸に企業の広報活動を支援しておりまして……えぇ。あっ、大きい企業ではなく、中小企業とかベンチャー企業が中心ですね。うーん、BtoCビジネスは得意じゃないです。ものすごく硬めジャンルの小さい会社さんがお客さまで。フリーランスではないですね。こないだ会社にしました。従業員はいないです。ひとり合同会社です。えっ、合同会社って何か? ええと、なんでしょうね……」
めんどうくさい!!
会社を訪問するとき、はたと気付く。さて、インターフォンでどう名乗ろうか。こんなことなら、覚えやすい屋号をちゃんと考えてつけておくんだった。
まあしばらくはカオス。事業内容を固めているフェーズだから、そんな複雑さの中にいるのも悪くないかと、ことばとして取りまとめるのをしばらくやめていた。その代わりに、いろいろな人に話しては反応を観察したりしている。
そんななか、noteにプロフィール機能がついたらしい。
肩書きや仕事内容からはじまるのではない、自己紹介を久しぶりに書いた気がする。名刺のない自己紹介。