#379 「在り方」を問われる【三日坊主とひとりごと】

新しい働き方をしようとしている人は、ぜひ一読していただきたい記事がある。

ここに書いてある危機感に、すごく共感する自分がいる。そう、ほんとそうだと思う……。

「新しい働き方」。すごく魅力的な響きだし、「自由だ!」「好きな仕事をするんだ!」「自分らしく働くんだ!」と、ポジティブなイメージをもつ人が大半なんだろうな、と思う。

会社員の人よりはちょっとだけフリーランスの経験があり、若干“複業”ちっくな領域に足を踏み入れてみている身からいわせてもらうと、こんなにシビアな環境はない。

なぜなら、すべてのことを自分自身で決めて、動かなければいけないから。「決める」というのは、けっこうな精神力を使う行為だったりする。

「ひとつの会社をきっぱり辞めて、完全に別の会社に転職する」みたいなことが、当然ながら、できない。すると、複数のつながりを自分でコントロールしながら、バランスをとりながら、進んでいかなければいけない。それは決断の連続にほかならないから。

先日、ずっと気になっていた会社に取材させてもらった。

矢島:社員数……実は、私たちはそのような表現をしていません。いわゆる正社員やアルバイトなど、一般的な雇用形態を当てはめるのではなく、一人ひとりがどのように働きたいのかを聞いて、それに合わせて社労士さんに相談しながら、契約形態をつくっています。

私たち自身、働き方の革新の中にいるという感覚で、自分たちが心地よく生きていけるような働き方を模索しているのです。考えながら挑戦して、また考える、ということを繰り返しています。

― スタッフの方を採用する際に、「どんな働き方をしたいのか」とたずねるのですか?

矢島:そうですね、そもそも「どこにいられたら幸せですか?」という質問からはじまります。

「あなたはどう生きられたら幸せですか?」

その問いに、どれだけの人が胸をはって答えられるだろう。どんなペースで、どんな人たちと、どんな基準で、どんな仕事ができたらいいのか。自分はどんな人生を歩みたいのか。

35年も生きてきて、はじめて突きつけられている感覚がある。

だから考える。わたし、どういられたら幸せだろうなあ。