#361 複数の顔をもって生きること【三日坊主とひとりごと】

最近のわたしといえば、エディターの顔と、ちょっとしたプロジェクトマネージャーの顔と、フリーランスのライターの顔と、コミュニティ運営者の顔と、いろいろな自分を“使い分けて”いる。

あまり器用なタイプではないのだけど、最近はあまり、この状態に違和感がなくなってきた。むしろ、精神衛生が良好に保たれているような気がする。

20代で会社員をしていた頃も、小さな会社にいたからそんな状態ではあった。営業して、企画提案して、進行管理して、制作ディレクションして、印刷納品とアフターフォローまでして……。

ときどき、自分が「何屋」なのかわからなくなって、悩んだりもした。広く浅いスキルから抜け出すのに、独立してからちょっと苦労した。

あの頃の経験はとても貴重だったと思うけれど、ひとりの人間が工程の最初から最後まで一貫して責任をもたなければいけない……という状態は、とても疲弊する。

あくまでもわたしの経験上だけれど、ひとつの領域にフォーカスしたうえで、軸はブラさず自分のキャパシティと相談しながら、その「円」をじわりじわりと広げていくのがいいんだろうなと思う。

会社員時代のわたしがしんどかったのは、自分の軸がなにもなかったからだ。

情報を整理すること、文章を書くこと。

そこにフォーカスしてある程度の実績を認められるようになったから、横展開ができるようになった。仕事の幅も、とても広がった。とても自然に。たぶんそういうことだ。