#360 15年ぶりの突然変異【三日坊主とひとりごと】

いつの間にか桜が咲いていた。3月が終わる。本当は、自分が追いかけるべきなのに追われるばかりで、なかなかそこから抜け出せない。

新しい出会いや別れがくりかえされる季節だけれど、だいたいいつも追われてばかりいるうえに、人付き合いがどうしても苦手なわたしは、なかなかその波にのりきれない。

組織やチームは最小限で動きたいし、ウェイウェイ盛り上がる場所からは1秒で逃げ出したくなる。誰かとつるんだり、歩調を合わせたりできない。

友人は少ないけど大切な人がいればいい。協調性のなさに今さら気づいて、ちょっとだけ頭にあったチームづくりもあきらめた。(違う形を検討中ではある)

当然ながら、最近よく目にする「コミュニティ」的なものにも、あまり積極的に参加する気がなかった。

とはいえ、どうしたってひとりで生きていくことなんてできないわけで、仕事やら家族やら昔からの友人やらのつながりで、ちょっとずつ新しいおつきあいがはじまり、周りにいる人たちの人間関係の構図が変化していく。

新しい人の輪の中にとびこんでみるか……という気持ちが生まれるなんて、わたしにとってはかなり大きな進化だ。突然変異みたいな。

過去をふりかえってみると、最初の突然変異が起きたのは大学に入学したとき。そのあとは、正直ずーっと、ただ道なりに歩いてきただけかもしれない。

何かがはじまる予兆なのか、今までが閉じすぎてただけか。まあ、たぶん後者な気もするけどな。