先日、他人に目標を立ててもらう「タニモク」というワークショップを取材した。自分の状況を初対面の人に話し、いくつかの質問をもとに、相手に「もしわたしがあなただったらこうします」と、他人の目線から目標を立ててもらうというものだ。
「タニモク」については去年、すでに記事を読んで「ほーおもしろそうだなあ」と思っていたのだけど、まだ自分が参加するところまでは至っていない。
正直、わたしにも今年の目標はある程度あるけど、その先のことはほとんど考えてない。
というか、考えられない。というのが正しいか。今年の目標だって、とりあえず今目の前の課題に対してざっくり立てているものであって、「やらざるを得ない」感しかない。
最近、人に指摘されたり、自分でも「あれ」と気づく瞬間が増えたりしているのだけど、わたしにはつまるところ、ビジョンがないのかもしれない。
仕事のビジョンは多少ある。問題は人生の方だ。
自分は取材で「10年後はどうなっていたいと思いますか?」とか口癖のように聞くクセに、それが自分に向けられた瞬間に口ごもってしまう。
なんだろうなあ、ビジョン。なきゃだめかなあ。
「ビジョン」といったって、決して難しいことではないはずなんだけど。欲がない、と捉えていいのか、考えているふりして何も思考していないだけなのか。
わたしは一体、10年後の未来にどうなっていたら満足なんだろうか。
とりあえず、「タニモク」参加しようかな。