#299 福をあつめる【三日坊主とひとりごと】

お祭りの雰囲気が好きだ。

近年、妙なかたちで浸透している
某かぼちゃパーティーのようなものではなく。

雑然と立ち並ぶ夜店、はしゃぐ子どもたち、
提灯のあかりに照らされる朱色の鳥居と、
どこか浮足立った非日常の空気。

お祭りの雰囲気が、好きなんだけど。

実は東京に出てきてから、
まともに「祭り」の場に行ったことがなかった。

だって! すごいじゃない、人が。

せっかくお祭り気分を味わうのに、
帰りは延々と満員電車に詰め込まれる、
なんて、悪いけどまっぴらごめんである。

夏祭り、花火大会、初詣、その他、もろもろ。

完全に足が遠のいてしまい、
気づけば10年近くのときがたっていた。

ふと気づけば、今年も酉の市の季節。

存在は認識してたけど、
今まで行ったことがなかった。

友人夫婦に誘われて、はじめて浅草へお参り。

やっぱり、いいなあ。あの雰囲気。

雨上がりだったからか、
あまり混んでなくて、ふつうに楽しめた。

来年の商売繁盛を、祈ってきたよ。