お祭りの雰囲気が好きだ。
近年、妙なかたちで浸透している
某かぼちゃパーティーのようなものではなく。
雑然と立ち並ぶ夜店、はしゃぐ子どもたち、
提灯のあかりに照らされる朱色の鳥居と、
どこか浮足立った非日常の空気。
お祭りの雰囲気が、好きなんだけど。
実は東京に出てきてから、
まともに「祭り」の場に行ったことがなかった。
だって! すごいじゃない、人が。
せっかくお祭り気分を味わうのに、
帰りは延々と満員電車に詰め込まれる、
なんて、悪いけどまっぴらごめんである。
夏祭り、花火大会、初詣、その他、もろもろ。
完全に足が遠のいてしまい、
気づけば10年近くのときがたっていた。
ふと気づけば、今年も酉の市の季節。
存在は認識してたけど、
今まで行ったことがなかった。
友人夫婦に誘われて、はじめて浅草へお参り。
やっぱり、いいなあ。あの雰囲気。
雨上がりだったからか、
あまり混んでなくて、ふつうに楽しめた。
来年の商売繁盛を、祈ってきたよ。