「舞台」の魅力にひかれはじめたのは、
たしか2010年ごろのことだったと思う。
大ファンだった小林賢太郎氏の
舞台をはじめて見たこと。
小さな劇場がたくさんある
下北沢の近くに引っ越したこと。
とはいえ、いきなり
何を見に行っていいかわからない。
「とりあえずいろいろ、
有名どころを見てみようかな」と、
何気なく足を運んでみたのが、
演劇集団「キャラメルボックス」の
とある公演だった。
正直にいうと、
はじめて観劇したときは、
前説の役者さんの“ノリ”に、
「うーん、これついていけるかな」と
ちょっと不安になったりした。
底抜けに明るい。
オーバーリアクション。
……
でも。
いつもそうなのだけど、
物語が進むうちに、
完全に舞台の世界に引き込まれていく。
ときに息を呑み、涙し、笑い、
最後は心からの拍手を送る自分。
脚本の心地いいテンポ、
張り巡らせた伏線が、
怒涛のように回収されていく
見事な構成。
久しぶりに、堪能してきました。
今回もよかった。
※舞台写真は、終演後の「撮影OKタイム」のもの。こういうのいいですね。