#249 人生の長さとは【三日坊主とひとりごと】

「100年時代の人生戦略」という
ある本のタイトルをみかけたとき、
思わずめまいがした。

身ぶるい、といっても
過言じゃないかもしれない。

正直なところ、
ほんの数ヶ月先のことも
よくわからないまま
日々を過ごしている今、

「100年」なんていわれても
ただ生返事をするほかない。

がんで他界した母は、そのとき58歳だった。
ようやく3人の娘が成人した矢先。

それ以来、私は自然と
人生の長さの基準を
「60年」を目安に考えるようになった。

30歳になったときも、
「ああ、折り返し地点にきたな」
と感じていた。

ときどき、ふと思うことがある。

私が生きることを許された時間は
あとどれくらいあるんだろう、と。

そう考えるようになってから、
いわゆる“老後”をふくめた未来に、
思いを馳せている余裕はなくなった。

私は今年、34歳になった。

同い年で、母の姿とも重なり
心を痛めていた女性の訃報を聞いた朝。

小林麻央さんのご冥福を、
こころから、お祈りします。