#149 君ならどうする?【三日坊主とひとりごと】

世の中には、自分の想像力なんて
まったく及びもしない現実がある。

そう、思い知らされる瞬間がある。

ひさしぶりに、がっつりと
事件もののノンフィクションを読んだ。

きっかけは、HONZのこの記事。

▼『殺人犯はそこにいる』「真犯人」の存在を明らかにした “調査報道のバイブル” – HONZ
http://honz.jp/articles/-/42843

正直、仕事で右往左往しているときは
重い話題は受け止めきれない。

そんな言い訳をして、
ここ数年はほとんどノンフィクションに
手をつけていなかった。

この本を手に取ったのも、違うジャンルの
「文章の勉強」くらいのつもりだった。

最初の1行から、全部一気に読んだ。

いや、“読まされた”と言ったほうが
近いかもしれない。

頭を思い切り殴られたような衝撃。

これが全部、事実であるということが
ショックだった。

客観的な記録でありながら、
著者である清水潔さんの
切なる想いが、ビシビシ伝わってきた。

「聞いて、書く」という
行為は同じであっても

ここまでのものを背負って
戦っている人がいること。

畏敬の念を抱くとともに、思う。
「さて、私はどうする?」