#129 何かをキッパリやめるということ【三日坊主とひとりごと】

4年前に会社を辞めたとき、
しばらくのあいだ、
私は昼間から家でぼーっと
TVを眺める生活をしていた。

ワイドショーの類と、
平日夕方からの「相棒」と。

まだぜんぜん、
気力がなかったからなあ。

ただ、映像とともに
私の頭上を、猛スピードで
時間が過ぎ去っていくのを
感じていた。

重い腰を上げて
また仕事をしはじめたとき、

私は一切、TVのスイッチに
触れることをやめた。

「できるだけ見ない」とかじゃなくて
「触らない」ことにした。

忙しくなりはじめた私は
少しでも時間を作りたかったのだ。

私はもともとそれほど
TVっ子ではなかったので、
その生活にもすぐ慣れた。

映画やお笑いはDVDレンタル。
ラジオやPodcast、
その他のオンラインコンテンツで十分。

結局、私の生活から
TVは完全に姿を消した。

今の私には、
必要ないものだったのだろう。

何かを断ち切ろうとするとき
「やめる」とキッパリ決めて
例外を作らないようにしてみると
案外、うまくいく。