#078 メモの解釈【三日坊主とひとりごと】

職業柄、何か思いついたり
気になったりしたことは、
マメに書き留めるほうだ。

しかしときどき、書いた本人も
なぜそれを書いたのか
一体なんのメモなのか
すっかりわからなくなることがある。

ちなみに、昨日メモ帳から
発見した意味不明なフレーズ。

「ほんとうに
タネもしかけもない
シルクハットからは、
白い鳩なんて出てこない」

……なんのポエムだよ。

首をひねって考えたけれど、
一体何のメモなのかわからない。

仕方ないので、
自分で解釈してみた。

***

誰もが“白い鳩”を、
シルクハットから
華麗に取り出したいと
願っているけれど

一生懸命「タネやしかけ」を
探して、研究して、
試行錯誤しながら必死で練習する

そのプロセスを
軽んじる人が多いのもまた事実。

「プロだから当たり前」

そう、できて当たり前。

でも、タネやしかけを
仕込むプロセスに

血のにじむような
努力があることを

理解するのはムリでも、
せめて想像できる人間でありたい。

***

…そんなところかな?