今までの人生の中で、
いちばん本を読んだ時期。
それはもう間違いなく、
高校の3年間だ。
しかも、超圧倒的に。
なぜかといえば
通学に往復で2時間、
電車に乗る必要があったから。
その間、本を読む他にやることがなかったのだ。
学校の図書館に入り浸る日々。
特に、司馬遼太郎さん、山崎豊子さん、
池波正太郎さんなど、歴史モノの長編小説に夢中になって
手当たり次第、片っ端から読んだ。
ある程度
自由に本が買えるようになった
今よりも、遥かに質のいい読書体験をしていたと思う。
そして今。
目についた本はAmazonですぐにポチッと購入でき、
翌日には自宅にそれが届けられる。
それがどんどん、積まれていく。
先日、久しぶりに出張で
往復3時間という移動をした。
その間、小説を2冊、あっという間に読み終えた。
充実した読後感を得て、
ふと高校時代の記憶がよみがえったと同時に
自宅にある山のような積読本を思い出して
なぜだか少し、恥ずかしいような気持ちになった。