#024 ショーウィンドウにうつるもの【三日坊主とひとりごと】

うんざりしたことも
心ときめいたことも
刺激になったことも。

新宿・伊勢丹の、
ショーウィンドウは

いつも違う顔をして
そこにそびえている。

かつて3年ほど
勤務先が新宿三丁目付近だった
時期があって、

それは毎日の通勤路のなかで
抜群の存在感を誇っていた。

いつだって季節を先取りする
そのショーウィンドウ。

まだ“残暑”ともいえない
8月の終わりには
もう毛皮のコートが
ディスプレイされていて、

汗だくの外回りの途中
もうなんだかわからないが、
それを見て
心が折れそうになったり。

いちはやく
クリスマス仕様になって、

まるで絵本から
飛び出してきたような
その世界観にワクワクしたり。

今日久しぶりに訪れると、
アートディレクターである
森本千絵さんが

ショーウィンドウだけでなく
館内まですべてジャックしていて、
思わず、その優しい空間を
全フロアで堪能してしまった。

ふだんはロクに
買い物しないのだけど。

なぜかココだけは
今でも気になる場所なのである。