#008 ある客席からの視点 【三日坊主とひとりごと】

舞台と、客席。

その2つでつくられる場所に、
数年前から、頻繁に足を運ぶようになった。

ときには演劇だったり、
音楽のライブだったり、
何かしらのパフォーマンスだったり。

お笑いのライブで、お腹をかかえて
笑い転げていることもあれば、
難解な現代演劇を、
必死で体感していることもある。

とにかく、「生で何かを見る」ということ。

ほんのちょっとでも気になったら、
できる限りすぐ、スケジュールに組み込むことにしている。

人間が何かを表現しようとするとき、
身体そのものから発せられる、
圧倒的な「何か」がある。

そしてそれは、
舞台と客席しかない、限られた空間のなかで、
その瞬間、その場に居合わせた人だけが
肌で感じ、共有することができるもの。

それは録音された音源や、映像では
決して記録できない類の「何か」だ。

ちなみに今日は、
知人の誘いで歌舞伎を観劇することに。

やはり、舞台上から発せられる「何か」を、
ビシビシと全身に浴びて帰ってきた。