#308 基準のない「意思表示」と多様性【三日坊主とひとりごと】
いつも人と同じであることが求められた。そんなつもりはなかったのに。ほんの半歩だけ、はみ出た足が好奇の視線をあびて、意図的にふみつけられたりしていた。そんなことが、そこらじゅうで起こっていた。 「はみ出…
いつも人と同じであることが求められた。そんなつもりはなかったのに。ほんの半歩だけ、はみ出た足が好奇の視線をあびて、意図的にふみつけられたりしていた。そんなことが、そこらじゅうで起こっていた。 「はみ出…
しゃべるのが苦手だ。とくにその日あったこととか、最近楽しかったこととか、自分のことを話すのが。雑談力のなさ。 昔からそう。最近、なぜかそのことをよく思い出すというか、あらためて思い知ることが増えたとい…
今年もよく働いた。よく取材して、よく書いた。でも今年はけっこう、こころ残りなこともあって、来年早々に(というより今から)巻き返さないと、と思っているところだ。 振り返りと反省は休みになってからじっくり…
「書く」ことをはじめたとき、机のうえに広げていたのは、400字詰めの原稿用紙とエンピツだった。 コピーライター・岩崎俊一さんの仕事のなかに、「人は、書くことと、消すことで、書いている。」(トンボ鉛筆)…
働き方を語るうえで、「ワークライフバランス」というのは、もう古いらしい。「ワークライフシナジー」とか「ワークライフミックス」とか、はたまた「ライフワークバランス」だ、とか。 曲りなりにも私はモノ書きの…
ときどき、ぐっとひとりの人にフォーカスした取材を終えた後、相手の方から言われることがある。 「こんなに自分のことを話したこと、なかったです。なんか新鮮でした」 それを聞いて、いつも思う。「話す機会」が…
ネタバレしたい。この作品のことにふれるなら思いっきりネタばらししたい。「ねー! すごいよね! あんな結末みたことないよね!」と、誰かとはしゃぎあいたい。 願わくば、まだエンディングのを知らなかったころ…
眠れない夜はだいたい些細なことで心がぐらついていて、脳みその半分くらいを、どうでもいい心配ごとだったり、不安だったりが占拠している。 今日も、なんだか眠れない。めずらしく、宇宙で派手にドンパチ戦うSF…
「自分の文章」って、 どんな感じだったっけ?? ライターになって少したったとき、 はたと、立ち止まった。 わたしはライターとして、 毎日、「企業が使うテキスト」を 書いていた。今もそうだけど。 個人の…
お祭りの雰囲気が好きだ。 近年、妙なかたちで浸透している 某かぼちゃパーティーのようなものではなく。 雑然と立ち並ぶ夜店、はしゃぐ子どもたち、 提灯のあかりに照らされる朱色の鳥居と、 どこか浮足立った…