#035 積読本【三日坊主とひとりごと】

今までの人生の中で、
いちばん本を読んだ時期。

それはもう間違いなく、
高校の3年間だ。

しかも、超圧倒的に。

なぜかといえば
通学に往復で2時間、
電車に乗る必要があったから。

その間、本を読む他にやることがなかったのだ。

学校の図書館に入り浸る日々。

特に、司馬遼太郎さん、山崎豊子さん、
池波正太郎さんなど、歴史モノの長編小説に夢中になって
手当たり次第、片っ端から読んだ。

ある程度
自由に本が買えるようになった
今よりも、遥かに質のいい読書体験をしていたと思う。

そして今。

目についた本はAmazonですぐにポチッと購入でき、
翌日には自宅にそれが届けられる。
それがどんどん、積まれていく。

先日、久しぶりに出張で
往復3時間という移動をした。

その間、小説を2冊、あっという間に読み終えた。

充実した読後感を得て、
ふと高校時代の記憶がよみがえったと同時に

自宅にある山のような積読本を思い出して
なぜだか少し、恥ずかしいような気持ちになった。