実名顔出しアカウントだから気をつけてはいるけれど、ついつい、悩みとか考えごととかがSNSを通じてぽろり、とこぼれてしまうことがある。
以前はもっとグチっぽい発言もしていたからか、「忙しそうですね」とか「なんか大丈夫ですか」とか、会う人会う人に、ものすごく言われていた時期があった。
可視化された(した)自分がひとり歩きする。勝手な解釈をされる。
仕事のためにSNSを使いはじめた頃はそれがなんだかストレスで、一時期、「表に出てる私だけが全てだと思うなよ」とやさぐれ気味に思っていたこともある。
でもそれって、わたし自身もそういうフィルターを通して他人を見ているのだから、仕方ないことでもあるんだよね。
人間は自分が触れた情報から、すべてのことを判断する。よく考えたら当たり前のことだ。
どこまで情報を出すのか、どうやって出すか、どんな表現をするか。
それは自分自身の責任のもとで、一つひとつ考えなきゃいけない。
約束して会う以外はなんにも相手の情報が得られない。次会えるまで、「あの人元気かな」と思いをはせるしかない。
わたしたちの世代はギリギリ、そんな時代のことを知っている。
あの頃が幸せだったのかどうか、正直よくわからない。かといって今が幸せかと聞かれても、なんと答えるべきか。
でもせめて、近しい人たちに不安を与えたり、心配されたりするような情報の伝え方はしたくないなあと思う。
できる限り、気をつけます。