一時期、人に会いすぎて
おかしくなっていた時期があった。
2年くらい前かな。
怒涛のように「はじめまして」を
繰り返していた頃。
仕事ではもちろん、
新規営業、展示会出展、
数々の交流会、イベントの懇親会、
人の紹介からの飲み会……。
なかには、よい出会いもあった。
でもそれ以上に、
私はいつの間にか
想像以上に何かをすり減らしていた。
「あれっ」と
自分で自分に危機感を持ったのは
一度会った人の顔が
わからなくなりはじめたから。
決して、人の顔を覚えられない
タイプではなかったのに
完全に記憶から
抜け落ちていることが増えて、
そんな自分にゾッとした。
それからしばらく、
人の多いところに行くのをやめていた。
仕事を止めるわけにはいかないので、
休日はできるだけ、何も考えない
1人の時間を作った。
どんなことでも、余白って大事。
不思議なもので、
余白の時間を過ごしていると、
本当に会いたい人の顔が
自然と浮かんでくるように
なったんだよね。