#191 ファミリーレストラン、16時【三日坊主とひとりごと】

ランチのにぎわいも
すっかり落ち着いた16時。

取材帰りに
何かお腹にいれようと、
久しぶりにファミレスに入る。

ときどき、行きたくなる。
ファミレス。

普段自分が接しない
世代やジャンルの人が
ひしめきあっていて

いろんな人間模様がある。
気がする。たぶん。

遅いランチをがっついている
わたしの横で、

高校生の可愛らしいカップルが
ひとつのパフェを
つついていたかと思えば

今度はひとつのスマホを
覗きこみながら、
なにやらひそひそクスクス
やっている。

反対側にいた30代くらいの
スーツの女の人は、
今にも泣きそうな声で
必死に電話をしている。

取引先だろうか、
それとも上司だろうか。

がんばれ、と
ひそかに心の中で
エールを送った。

かと思えば奥の席で、
エネルギッシュな中年男性が
若い男性と女性に
意気揚々と何かを語っている。

中途半端にコーヒーを
残しているわたしが気になるのか、

ウェイトレスさんが
3回目のコーヒーうかがいにきたので
そろそろ帰ります。