大学出たばかりのとき
2年くらい、
雑誌のDTP制作会社で
働いていたことがある。
就職が決まらなくて
やむを得ずアルバイトした
会社だったけれど、
今では、あの経験ができて
本当によかったと思っている。
その会社で扱っていたのは
著名な雑誌ばかりで、
編集の方や、デザイナーの
こだわりがにじみ出た
赤字のカンプを日々眺めながら、
「プロはこういうところにも
こだわるんだな」
と、無茶ぶりに振り回されつつも
どこかで感銘を受けていた。
でも
広報系の仕事に移ったとき、
そうした「仕事の美学」が
ほとんどといっていいほど
浸透していないのを知った。
校正なんて誰でもできる、
予算がないから色校はなし、
ミリ単位の文字組みの赤字を
受け入れてもらえる雰囲気は
まったくなかった。
「読み手はそこまで求めていない」
そんな意見に、
折れそうになったこともある。
Webに蔓延する、
モラルなき仕事に失望したことも。
でもどうせなら、
「美しい仕事」をしたいと思う。
※『ジモコロ』編集長である徳谷柿次郎さんのブログに触発されて書きました。
美意識が足りないWEBメディアや企業担当者が多いから、世の中にイマイチな記事が増えるんじゃないか?っていう話を書きました。美意識=粘り強さ=最後のリキ!→ ライター、編集、校正・校閲に求められる「美意識」の話 https://t.co/PUekZFrfCd
— 徳谷柿次郎|旅狂いローカル編集者 (@kakijiro) August 21, 2016