私は「よし、ライターになるぞ!」
と思って独立したのではないので
今まで、書き手として
あんまり覚悟が
なかったんだな、と
しみじみ思ったのが、去年。
ただ目の前にある
仕事に片っ端から
かじりついていた。
インプットは
スマホを飛び交う
お手軽な情報だけで
ただ、運よく経験したことだけを
ちょっとずつ削りながらやっていた。
最初から、「企業向け」
「広報支援」というジャンルで
やってきたわけだけど
お客さんは基本、
専門家でもなく、
制作経験もなく
当然ながら、
あいだに編集者もいない。
……ということは、
私がテキストに関する
一切の責任を負うことになる。
それにはたと気づいて、
そら恐ろしくなったことも
多々あった。今でもある。
誰でも、手軽に
情報を発信できる時代に
なったわけだけど
「情報発信」は、怖い。
今更ながら思う。
ようやく身にしみて、
いろいろなことをはじめた。
表面的ではなく、
ちゃんと「ライターだ」と
胸を張っていられるように。