「旅行」ということばに
そこまで高揚を感じない。
いわゆる「観光旅行」が
あまりすきではないと
自覚したのはたぶん、
高校の修学旅行だ。
みんな仲良くプランを考え、
次から次へと効率よく
観光地を回る。
友人たちとの時間は
楽しかったが、
どこかで冷めた気持ちが
わいてくるのを
抑えられなかった。
ちなみに、33年生きてきて
このかた、海外旅行にも
一度も行ったことがない。
そもそも
あまり「行きたい!」という
欲求がわかない。
だからといって、
遠出するのがキライなわけでもない。
(ややこしい)
仕事で遠方の取材が入ると
嬉々として受けるし、
東京で取りにくい
ライブや公演のチケットを
わざわざ地方で取ったりする。
用事さえあれば、
身ひとつで
どこでも飛んで行く。
ひとりの移動時間はすき。
知らない土地で、
思うままに時間を使うのもいい。
ホテルの大きなベッドに
大の字で眠るのも悪くない。
でも、目的が「観光」に
なった瞬間に、興味を失う。
面倒な性格。