#131 葛藤と現実【三日坊主とひとりごと】

先日、祖父が亡くなった。

通夜のために、私は今
東京から地元へ向かう
新幹線に乗っている。

私は独身だし、
いろいろな意味で、自分が養うべき
家族がいるわけではないので

こういうとき、一気に
ぐわーっと現実に引き戻される。

いかに普段、自分が何も考えてないかを
突きつけられるというか。

ここのところ、ほとんど毎日
仕事にはじまり
仕事のことだけ考えて
仕事しながら終わっていくような
生活を送っているわけだけど

それはある意味、なんて贅沢で
なんてありがたいことなんだろうと思う。

でも一方で
例え何があろうと

目の前に積み上がっている仕事を、
代わりにやってくれる人は
誰もいないわけであって

とうの昔からわかっちゃいる、
わかっちゃいるけど

得体の知れない不安が
お腹の底のほうから
モヤモヤと這い出てくる感覚に
さいなまれることもある。

でも結局どうあがいたところで

どの選択が正解かなんて、
誰にもわからないんだよな、と思う。

きっと、最期のときまで。