#007 ひとり勝手なハードル【三日坊主とひとりごと】

中学生のとき、
住むなら田舎(地元)がいちばんだと思っていた。

高校生になって、
大学に行くなら関東圏かな…と勝手に制限をかけていた。

大学生になって就職を考えたときは、
対人の仕事や、営業はぜったいやりたくないと考えていた。

いざ働きはじめてから、
私には、企画や編集の仕事は向いていないと感じていた。

文章がちょっとくらい得意だからって、
フリーライターなんて夢のまた夢。

そう思っていた。

怖じ気づいていたいろいろなこと。

全部、ただの「偏見」だった。

だんだん田舎ののどかさと閉塞感を天秤にかけるようになり、
いつしか、東京から離れられなくなった。
別にぺらぺら人としゃべることが営業ではないことも知った。
第一線で雑誌や書籍を作ること以外にも、
編集やライターの仕事は山ほどあった。

はじめの一歩さえ踏み出す勇気があれば
「こんなもんか」という感じで、
するすると道ができていく。

恐れていることのほとんどは、たぶん、そんな些細なこと。