年末、実家でTVを見ていたとき
某男性グループから
メンバーが「卒業」するそうで
なにやら盛りあがっているのを目撃した。
紅白歌合戦では別のアイドルグループが
「卒業」がらみのパフォーマンスをし、
ベテラン歌手も「卒業」のため
渾身の力をこめて歌を歌っていた。
そうかと思えばSNS上では、
「○○○(社名)を『卒業』しました!」
などという報告のエントリーが
日常的に飛び交っている。
なんで「脱退」じゃだめなんだろうか。
それって「引退」じゃないんだろうか。
ただの「退職」となにが違うんだろうか。
違和感。
「卒業」って、いつのまに
こんなに乱用されるようになったんだろう。
春先の、あの一瞬にだけ許される
ノスタルジックな感傷とか
今ではもう笑い話にすぎない
10代の頃の幼い葛藤とか
そういうものを抜きにしたまま
いい年をした大人たちが
次のステージに移るためだけに
便利に使ってほしくない。
なんて思ってしまうのは
ワガママなんだろうか。