#698 自分を懐柔する手段がない【三日坊主とひとりごと】

わけもなく空虚な気持ちになって、どうしようもなくなって、わざわざ浴槽ひたひたになるまで熱めのお湯をはり、まだお昼前だというのに勢いよくざぶんと身体を沈めて、浴槽のフチからざぶざぶとあふれていくお湯のゆくえをぼんやりと眺めていた。

本当にメンタルが危ういときは、そもそも「入浴する」という作業ができなくなるので、ストレス発散の場としてお風呂を選んでいる時点で、まあまだ大丈夫か、とどこかで冷静に考えている自分がいる。

ついでに身体も温まり、身ぎれいになってさっぱりしたところで、どうにか気分を持ち直し、仕事にとりかかることにした。今日はそれでなんとかなった。今日のところは。

この方法が、明日のわたしにも効くとは限らない。基本的に気まぐれでわがままなので、「これをすればストレス発散になる」というルーチン的な行動が、あまりなくて困っている。

コーピングリストをつくろうと試みたこともあったけれど、なんだか意味がある気がしなくて途中であきらめてしまった。

結局、そのときの自分の機嫌を見極めて、自分で懐柔してなんとかするしかないんだよなぁと思うと、いやぁ君、せめて楽しいと思えることのひとつやふたつ、明確に持っておいてくれないか? なんて気持ちになるのだけど、ないのだから仕方ない。あきらめてください。

まあまあハードな日々をギリギリで「乗り切る」のではなく、もうちょっとくらい自在に乗りこなせるようになりたい。