ライターになった直後、「わたしがやってるような仕事は、すぐなくなるかもしれない」と、真剣に考えていた時期がある。
わたしの営業活動が下手くそとかそういうことではなく、市場全体をイメージしての話だ。
2013年ごろに独立したとき、「企業の仕事を(メインで)しているライター」というのはまあまあレアな人種であった。肌感覚だけど。
交流会で先輩ライター(出版業界でそれなりにご活躍中)とお話すると、まあまあの確率で「ああ、わたしも昔はそういう仕事してたよ〜(だからあなたも、いずれはそこから抜け出せるようにがんばってね!)」と、いわれた。
いや、わたし、その仕事をメインでやってくつもりなんですけど。と内心思いながら愛想笑いしていたけれど、なんというか、もやりとした悔しさがいつしか棘になって刺さり、いつまでも抜けなかった。
とはいえ当時のわたしからすると、圧倒的な企画力とか取材・執筆のスキルとか、具体的な制作ノウハウを持っているのは出版領域の人たちだと思っていたので、例えこのあと企業のコンテンツ制作市場が盛り上がったとしても、出版界隈から人が流れてきて、わたしみたいなぽっと出の書き手はすぐ淘汰されるだろう、と覚悟していたのだ。
結局、幸か不幸か私のこの穴だらけの推測は外れたわけだけど、最近、2回目のそれに直面している。
最新のAIが生成した記事を目の前にして、ついにきたか。と、今後の身の振り方を考えている。