#654 わたしたちはしあわせである【三日坊主とひとりごと】

「周りと比べたら」「これまでの社会状況を考えれば」と、この1か月で何十回、思っただろうか。実際、わたしたちはとても幸せな状況にあると思う。ひとつでも別の選択をしていたら、坂道を転げ落ちるように状況が悪化していった可能性だってあった。

でも、そうならなかった。まだ、自分たちで「選択」ができている。それがいかに幸福であるか、毎日かみしめている。

そう、わたしは、わたしたちは幸福だ。無理やり言い聞かせているのでも、強がっているのでもなく、こころから、素直にそう思う。

1か月なのか、3か月なのか、半年なのか、それとももう少し時間があるのか、わからない。それはもう運命にゆだねるしかなくて、自分の中だけでひっそりと覚悟をしはじめている。

「覚悟をするための時間」があることも、本当に幸せなことだと思う。

その先の時間のことを考えたとき、自分が人生の転換点にさしかかっているのをひしひしと感じる。ここ数年、そもそも考えられなかったり、考えてもピンとこなかったりしたこと。

選択できる状況であるが故に、何も選択できないでいること。自由というのは、ときに過酷であるのだと、40歳を目前に痛感している。これは、若かったときにはわからなかった感覚だ。

幸せなことに、わたしには選択の余地がある。その余白を前に、わたしは途方に暮れている。そう遠くない未来に、現実としてつきつけられる余白は、いつまでそのままおいておけるのだろう。