#641 最後に興味をもったのは【三日坊主とひとりごと】

久しぶりに、Amazonの「ほしいものリスト」を整理した。かたっぱしから読みたい本をほうりこんでいたので、けっこうな数になっていた。

ほうりこんではいるものの、そこから「やっぱり買おう」と思って購入にいたったケースはほとんどない。気づけば積読本よりもたちの悪いリストになっていた気がして、夜、淡々とスクロールを続けた。

もう、何でそれを読みたいと思ったのかもわからない本。「ああそういえば」と思い出す程度の本。一時的に興味をもっていたけれど、すっかり気持ちが薄れてしまったジャンルの本。

そんな本の墓場みたいになっていて、思わず苦笑いしながらぽちぽちとリストを消していく。

おそらく仕事の参考にするためにチェックしたであろう本をリストから(迷わずに)削除しながら、いま自分は何に興味があるんだろう、とぼんやり考える。

息抜きに、昔から好きだったミステリ小説をまた読みはじめたけれど、それはあくまでも息抜きであって、「興味」とは違う気がする。

別に興味がなにもなくたって生きてはいけるし、毎日時間はすぎていく。

でもなんだか、仕事以外でなにかに興味をもって、本を読んで情報を得たり、わくわくしたりしたりしたのは……いつごろが最後だっただろう?

そんなことをいったところで、突然なにかに興味がわきあがってくるわけではない。それが悪いことなわけでもない。

でもなんだか、でもなんだか。もんやりとした気持ちが、ほんのすこし。